災害時医療支援船構想をフェリー・客船航路の維持につなげる

海事クラスターの活性化、海事社会を支える人材の確保・育成の将来を展望する。井上名誉教授のオピニオンをこれまでの研究論文を参考にとりまとめています。

 

4.災害時医療支援船構想をフェリー・客船航路の維持につなげる

「災害時医療支援船構想」は、人の命を救う意識に立脚した社会安全への海からの貢献である。しかし、フェリーや客船航路が経済原理のみで切り捨てら れている。万が一に備える危機管理の発想に立てば、現存するフェリーや客船航路の維持に対して国・自治体は支援を行うとともに、発災時にはフェリー・客船 の活用を積極的に行うべきである。

出典
災害対応行政に船の活用を、日本船長協会月報「Captain」、410号、p2-11、2012年8・9月号

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