日本人船員の確保・育成・維持・継承

海事クラスターの活性化、海事社会を支える人材の確保･育成の将来を展望する。井上名誉教授のオピニオンをこれまでの研究論文を参考にとりまとめています。

３．日本人船員の確保・育成・維持・継承

日本人船員の増加は政策目標としていよいよ実現しなければならない時期に来た。従来型の発想から脱して「国家危急時応召船員」の概念を国の行政施策の中に創設し、増加分の日本人船員をクラスター全体で維持・育成することを提唱する。

〔解説〕　日本人船員の増加を目指した政策の実現

これからの日本人船員の増加分が、海運会社だけの支え役にとどまらず海事クラスター全体の支え役へと役どころを展開していくことにこそ、海事社会が従来型から脱するための人材戦略の鍵が存在する。

出典

1)クラスターパワーを活用した日本人海技者の維持･継承、海事振興連盟、「うみ」No.46、pp.92-93、2010.8

2)日本人船員の拡充とその維持方策に関する一考察、東海大学海洋学部海事研究センター研究報告第2号、pp.1-9、2011.4

3)The Maritime Community and its Human Resource Mobility、Royal Institute of Navigation, The Journal of Navigation, Vol.64, No.4, pp.633-643, 2011.11

海事社会・人材流

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