海事系教育機関における人材育成の将来展望

 

海事クラスターの活性化、海事社会を支える人材の確保・育成の将来を展望する。井上名誉教授のオピニオンをこれまでの研究論文を参考にとりまとめています。

 

1.海事系教育機関における人材育成の将来展望

学卒船員の海上就職の大幅な縮小。海事教育界がこれからの人材育成にどのような具体策を示すかが問われている。産学が胸襟を開いて必要な人材の将来像を話しあってきたか?

〔解説〕1 海事教育の歴史を共有

重要なことは産と学が海事教育の歴史と変遷について、その事実を共有すること。最初はどうだったのか、なぜここに至ったのか、今後どうすべきか。共通基盤のうえにたった意見交換が必要。

→【解説】:産学による海事教育の歴史と変遷

〔解説〕2 これからの人材育成

これからの人材像はボスウィングス海技者。海事系教育機関に新三級ライセンス制度をとりいれ、専門職大学院と組み合わせて次世代型海技者育成を。

出典
海事社会の歴史と変遷 -これからの人材教育の行方-、海事交通研究-2005年、第54集、pp.57-68、2005.12

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